「ポニョ」見てきた。


崖の上のポニョ


軽快なテーマソングと
女の子の絵以外、
全くと言って情報の入ってこない
謎の映画「崖の上のポニョ」。


地元のMOVIXが、
いよいよ上映回数を
1日2回にまで減らしたので、
急いで見てきました。


冒頭の場面で、
例の女の子を海辺で見つけて
「金魚だ」と言う主人公。
そして、それを見て
「あら金魚じゃない」と言う母。


どう見ても人面付きなので、
金魚と形容するには
無理があるのですが、
この後も、
腑に落ちない場面が
たくさん出てくるので、
ここをスルーできないと、
宮崎駿ワールドへの関所は
開かれません。


全ての理念を取り払って、
魂ごと駿氏に預ける忠誠心が
ここで問われます。


プロットの詳細は省きますが、
映画はいつものように
何だかんだあって、
最後はポニョポニョして終わる、
そんな内容。


勇者とお姫様はいるけど、
悪の魔王がいない世界の
RPGのような映画でした。


映画が終わった後、
近くの子供が母親にした質問、
「終わったの?」の一言が、
全てを要約しています。


伏線にこだわらない、
致命的に説明不足な
ストーリー展開に、
見てる側はついて行けず、
ポカーンと絵を眺めるばかり。


ただ、
背景などは色鉛筆画のような
優しいタッチでとても美しく、
まるで宗教画の様相。


老人力スキルの発動により
その天才的頭脳が
暴走を始めた駿氏も、
いよいよ彼岸に近づきつつある事を
予感させます…。


その点では、駿氏が
海で溺れた時の臨死体験
映画のモチーフであると、
捏造エピソードで口コミ展開しても、
十分効果が期待できる映画だと思いました。




★★★★☆(星4つ)